メニュー

鉄不足とうつ病

鉄欠乏性貧血

WHOは21世紀に最も気をつけるべき疾患の第1番目に、
癌や心臓疾患や脳血管障害ではなく、うつ病をあげています。
そして意外に知られていないことですが、10番目に「鉄欠乏性貧血」をあげています。

鉄欠乏性貧血はありふれた疾患ですし、命に関わることも余りないため、軽く考えられがちです。
みゆきクリニックに来られる患者さんたちの多くも、大学病院や総合病院で、
「貧血はないですね、基準値内です」
「このくらいの貧血は大したことないから様子をみましょう」
「少し貧血気味ですが、様子をみましょう」
と言われてきた方がたくさんいらっしゃいます。

 

基準値の問題

しかし、この「基準値」が問題です。
基準値とは、平均値のことです。
数百人の血液検査をして、その平均を取って、「基準値」「参考値」としています。


日本人女性の多くは鉄不足状態にありますので、鉄不足の人の平均値を取って基準値としており、
「基準値」で判断すると、鉄不足が見過ごされてしまうのです。

日本では、鉄不足状態が「基準値」になってしまっています。
「基準値内です」と言われても、実は鉄不足状態にある場合が多いのです。

病院で、「貧血気味」と言われたら、鉄不足の人達の平均より更に低い、
ということを意味しますので、鉄不足が深刻な状態に近づいている、と考えられます。

鉄欠乏性貧血は、場合によっては深刻な症状を呈することもあります。
特に、妊娠中の女性、育児中の女性、成長期にある子どもたちにとっては、大問題です。

場合によっては、母親が子どもを虐待したり、発達障害と間違えられる子どももいます。

鉄欠乏性貧血の症状

鉄欠乏性貧血の症状
動悸 だるい 疲れ易い 動くと息切れがする 
集中力の低下 意欲の低下 
うつ症状 イライラしやすい カッとなりやすい 怒りっぽい
風邪をひきやくなる 手足の冷え 
音に過敏になる  頭痛  ボーとする 考えがまとまらない
爪が弱くなる 喉の違和感 舌の違和感
等々・・・多彩な症状を引き起こし、生活の質を低下させます。

 

鉄欠乏性貧血とうつ病

鉄が不足すると、うつ病とよく似た症状を呈する人が言います。
症状だけを見ると区別が出来ません。
診断には、病歴や発症状況、家族や環境(学校や職場)生活史等を詳しく聞き、
血液検査のデータを「基準値」で判断せず、細かく読み込んでいく必要があります。

長年、他院でうつ病と診断され、薬を飲んできたけれど、一向に改善しかなった、
という方で、みゆきクリニックの治療を希望して転院して来られた方の中に、
鉄欠乏性貧血が隠れていた場合が少なくありません。

妊娠中の鉄欠乏性貧血

妊娠中はお母さんの身体がどんなに貧血状態にあっても、赤ちゃんに優先的に鉄が供給されます。
妊娠中は、お母さんの身体は更に鉄欠乏状態に陥りやすくなります。
妊娠前から、鉄を充分に蓄えておくことが重要です。
妊娠前にダイエットをしていた人は、鉄不足が進んでいるので、特に注意が必要です。
妊娠前に、鉄やを始め、タンパク質・葉酸など、栄養状態を再確認しましょう。

赤ちゃんがほしいと思ったら、妊娠前から鉄・ミネラル・ビタミンを補充しよう

妊娠前から、鉄等の状態に気を配って、十分な鉄を蓄えておくことが望まれます。
赤ちゃんの身体を作るのに、十分な鉄やミネラルを補充してあげましょう。
産後のトラブルの多くは、鉄不足から来ている場合が多いことが分かってきました。
十分な鉄の蓄えは、母親と子どもの心身の安定につながります。
赤ちゃんの成長の為にも、お母さんの心と身体の安定の為にも、妊娠前から準備することが大切です。

みゆきクリニックでは、発達障害の子供が増えている背景に、母胎の栄養不足が関わっていると、考えています

 

出産後の鉄欠乏性貧血

鉄の貯蔵量が少ないと、出産後、起き上がれない程疲れやすく、だるくなります。
そのため、育児がとても負担に感じられ、母子関係を悪化させる原因になります。
育児困難を予防・改善するために、鉄の補充がとても大切です。

現代型の育児ストレスの原因は、鉄不足にある場合が多い

どうしてこんなにだるいのだろう・・・
子どもは可愛いはずなのに、どうしてこんなに育児が億劫なのだろう・・・
些細なことで子どもを𠮟ってしまう
些細なことで激怒してしまう


と悩んでいる方の中には、その原因が不足からきている場合が増えています。

みゆきクリニックでは、ヘム鉄の服用で治療しています。
比較的容易に改善出来ることも少なくありません。出来るだけ早く御相談下さい。

子どもの鉄欠乏性貧血

子供は母親の胎内にいるときに、母親から十分な鉄をもらって生まれてきます。
しかし近年、貯蔵鉄量の少ない女性が増えており、
そのため母親から充分な鉄をもらえないまま生まれてくる赤ちゃんが増えていると考えられます。
赤ちゃんに鉄が足りないと、発達にトラブルがおこったり、癇癪を起こしやすくなる可能性があります。

子どもの鉄不足は発達障害に間違われやすい

子どもに鉄が不足すると、遺伝的には問題がない場合でも、発達にトラブルを起こしてきます。
知能の発達の遅れ 言葉の獲得の遅れ 身体の成長の遅れ 情緒発達の遅れ などの原因になる場合があります。

鉄が足りないだけで、本来の能力を発揮できないまま成長し、発達障害と間違われて診断されてしまうこともあります。
鉄を補充するだけで改善する場合もありますので、発達障害と間違われるのは、本当に残念で、勿体ないことです。

鉄不足が原因で、知能や言語、運動能力に障害が起こっている場合には、
ヘム鉄を服用することで、成長や知能が改善されることがあります。

しかし、治療開始は早ければ早いほど効果がありますので、できるだけ早い時期にご相談下さい。

 

血液検査

貧血の検査にはモグロビン値の測定が一般的ですが、これだけでは鉄の状態を判断するには、充分ではありません。

鉄は体内で、フェリチン、ヘモジデリン、ミオグロビン、ヘモグロビン、血清鉄、等の形で存在しています。


鉄の65%がヘモグロビンに結合していますが、ヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ重要な役割を担っていますので、鉄が足りない状態でも、ヘモグロビンに優先的に鉄が供給されるようになっています。

この為、鉄が不足すると、フェリチン等の貯蔵鉄を下げてもヘモグロビンに鉄を優先的に供給し、ヘモグロビンは正常値、あるいはそれに近い値を保つようになっています。

ヘモグロビンが正常値であっても、フェリチン等の貯蔵鉄が低い場合には、臨床症状として貧血と似たような症状が現れてきます。

またヘモグロビンやフェリチンが正常値であっても、よく運動する人や、妊娠中、出産後、成長過程にある子どもさん等では、鉄欠乏状態になることがあります。

みゆきクリニックでは、希望される方には、フェリチンの測定を行っています。

鉄欠乏性貧血の治療

毎日の生活の質を向上させるのに、積極的に改善したい疾患です。
お母さんの育児を苦痛なものではなく、楽しいものにし、
お子さんの癇癪を落ち着かせて、知能や勉強の能率を向上させ、
女性のイライラを改善し、
お年寄りの認知症を予防する、
様々な病態に鉄の状態が関わっています。

みゆきクリニックでは、信頼出来る医療用のヘム鉄を採用しています。
これは残念ながら健康保険の適応にはなりませんので、実費を御負担頂きます。


鉄はリスクもあるので性質に注意

みゆきクリニックでは、ヘム鉄だけの医療用のものをお勧めしています。
医療用ヘム鉄は、蛋白質に包まれており、吸収も良く、体内でフェントン反応を起こさず、
安全に服用することが出来ます。

無機鉄のリスク

一般に、市販されている鉄剤の多くは無機鉄ですので、非常に吸収が悪く、吐き気等の副作用も高率に出現します。
また体内でフェントン反応を起こし、フリーラジカルを発生させる恐れがあります。
フリーラジカルは、活性酸素を発生させ、遺伝子を傷つけるリスクがあります。

市販のヘム鉄の中に、ヘム鉄が全く含まれておらず、無機鉄しか入っていなかった、という報道がありました。
大手のサプリメントメーカーのものでしたが、市販のヘム鉄の殆どが、ヘム鉄という名前で売られてはいますが、実際の中身は無機鉄が中心で、ヘム鉄はごく少量しか含まれていない、という場合があります。

 

キレート鉄のリスク

また、ネットでキレート鉄を買う方が増えていますが、キレートは過剰な鉄吸収を招きやすく、鉄過剰を引き起こします。

腸管は鉄の吸収を厳しくコントロールしていますが、キレート鉄はグリシンでコーテイングされており、腸管がグリシンと勘違いして、過剰に吸収してしまうのです。
一旦吸収されてしまった鉄は、なかなか排出されません。

鉄過剰は、非常に危険です。

鉄はリスクもあるので、品質をよく確かめる必要があります。

キレート鉄を推奨している医師もいるようですが、実際に本でも紹介されているようですが、
キレート鉄は絶対に服用すべきではない、と考えています。

みリニゆきクックでは、医療用の純粋なヘム鉄をお勧めしています。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME