トノバン・音楽家加藤和彦とその時代 自殺を防ぐ可能性のある栄養療法
音楽家・加藤和彦さんの映画「トノバン・音楽家加藤和彦とその時代」が公開されました。
加藤さんを知る方々によるインタビューを中心としたドキュメンタリー映画です。
加藤さんとは共通の知り合いが多く、そのうちの何人かはこの映画にも出ているので、観に行ってきました。
加藤さんと一緒にフォーククルセイダーズを組んでいた北山修氏は、音楽業界を去った後、精神科医となり、小此木啓吾先生の弟子の一人でもあり、40年近い付き合いの友人です。
その北山氏から、加藤和彦さんの話は、よく聞いていました。
心からの友情、尊敬や羨望、親友でありながら憧れをもって話されるのが印象的でした。
加藤さんは、2009年に自死という悲劇的な最期を遂げられています。
何がそうさせたのかは、誰にもわかりません。
創造性の枯渇が、生きている意味を失わせたのか?
という見方も出来るかも知れませんが、本当のところは分かりません。
でも、オーソモレキュラー療法を実践している臨床医として思うことは
オーソモレキュラー療法は自死を防ぐ、最良の治療法である、ということです。
みゆきクリニックにも「消えてしまいたい」「死にたい」と訴えて来院される患者さんがいますが、オーソモレキュラー療法を行うと、嘘のようにその考えが消えていきます。
「死にたくなるような気持ちあるかな?」 と聞いてみると、
患者さんは、
「あー、そんなこと言ってましたねー。今はなんであんなことを思っていたのか、不思議なくらいです」
と、まるで、そんなことはなかったかのように、笑って話されます。
死にたいと思っている人に、安易に抗うつ薬を処方すると、増悪させる場合があるので、薬物治療を中心に臨床を行っている医師には、十分、注意して頂きたいと思います。
特に、若者に抗うつ薬を処方すると、自殺率を高めると言うデータもあるくらいですので、
慎重の上にも慎重に投与してほしいです。
薬物治療を中心とした医師ばかりになってしまって、これでは本質的な改善は見込めない、日本の将来はどうなるのだろう・・・と本気で悩んでいます。
オーソモレキュラー療法の素晴らしいのは
自殺したい思いを改善するだけではなく
前向きに物事をとらえられるようになる後押しをしてくれることです。
もし、加藤さんが、オーソモレキュラー療法を受けていたなら
もしかしたら、自死という結末を防げたのではないか
別の次元の造像性を開花させることも出来たのではないか・・・
と想像してしまいます。
天才的な人は、常に脳をフル稼働させているので、凡人よりはるかに多くのビタミン・ミネラル・タンパク質・脂肪酸を必要としています。
天才的な方が短命だったり、自死のリスクが高いのは、こういった栄養素の要求量の多さが、関係しているのではないか、と考えています。
そう、栄養素の不足が続くと、人は死にたくなることがある、というのが臨床家としての実感です。
消えてしまいたいと思うことのある方
脳をフル稼働させている方
常に多くのストレスにさらされている方
そんな方々には、ぜひ、オーソモレキュラー療法を受けて頂きたいです。
人生が変わります。
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