昔からの私の友人で、某国立大学教授、才色兼備の女性がいます。

若いころから一緒に勉強してきた仲間ですが、彼女の最大の欠点は、チョコレートが好きなこと。

チョコレートを食べすぎることを幾ら注意しても、一向に改善しないので、

本当に好きなものを辞めさせるのは難しいと思い、腸管で糖質の吸収を抑えるサプリメントを飲むことを勧めました。そうしたら彼女の第一声「そのサプリを飲んだら、何割位糖質をカットしてくれるの？

１割くらいじゃ意味が無い。半分以上カットしてくれるなら飲む」

そう聞かれて、正直言って、答えに窮してしまいました。

人の生体の反応は非常に個体差が大きく、栄養治療や、栄養素の補給をした場合でも、コレを飲んだら、何割の糖質がカット出来ますよと、明確に数値化出来ないのです。

ある人は１割かも知れないし、ある人は５割かもしれない・・・。個体差の世界です。

では、個体差が大きい、確実に数値化出来ないからと言って、そこに価値が無い訳ではありません。

確かに有効な価値があるのです。それより、何もしないままチョコレートを食べ続けることの方が、余程心配です。その友人には次のように答えました。

「このサプリメントに糖質吸収抑制効果があることは実証されている、でも何割カット出来るかなんて、

そんなことは分からない。あなたの腸管や細胞内で何が起こっているかなんて、

誰にも予想出来ないし、仮に予想できたとしても、生体内の反応は刻一刻と変わっているのよ。

とにかく一度飲んでみなさい。そして効果は自分で実感しなさい。

自分の身体で感じる実感が一番確かだから。そうしたら、分かるでしょう。」

親しい友人なので、効果がどのくらいあるかどうかなんて分からないけど、とにかく一度飲んでみては

どうだろう、という言い方で説得しましたが、患者さんには、そうは言えません・・・。

ともかく、彼女は勇気を持ってサプリメント治療に挑戦することにしてくれました。

でも、サプリメントを飲んでいるから大丈夫と、今まで以上にチョコレートを食べないかと心配ですが・・・。

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