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はじめてのサプリメント処方

[2015.12.14]

高濃度ビタミン治療、分子整合医学と出会ってからも、すぐに臨床に応用することはせず、暫く理論的な勉強を続けていました。理論的な背景がしっかりして自分が納得していないと、患者さんには勧められないからです。
生化学の理論は、医学生の頃学んだだけで、その後すっかり忘れ去っていた分野ですので、初心に帰って一から勉強のし直しです。

勉強を始めて1~2年程たった頃、ある患者さんに困った問題が起こりました。
その患者さんは、うつ病で会社を休職中でしたが、休職をして数カ月たった頃、突然会社からX月X日までに復職しなければ解雇する、という通知を受け取りました。
期限まで2カ月しかありません。

その患者さんには、SSRI、SNRIという抗うつ薬を最大量まで処方していましたが、何もやる気が起こらず、幾ら薬を飲んでも熟睡できず、睡眠の質が
改善しないままで、午前中起き上がれない毎日が続いていました。
いくらか気分の良い日に少し動いて無理をすると、その後3日位寝込んでしまい、これでは会社に復帰することなど到底無理です。復帰まで2ヶ月の猶予はありましたが、その状態が2ヶ月で改善するとは思えませんでした。

その患者さんは会社からの通知を受け取ってから、死にたいとすら思うようになり非常に危険な状態で、入院も検討していた程で、命より大事なものはないと、会社を辞めて田舎へ帰ることも話し合われていました。

ある日こういう治療法もある・・・とサプリメントを使った治療のことを説明すると、患者さんは藁にもすがる思いだったのでしょう、やってみたいと希望なさいましたが、私もサプリメントを処方するのは始めてでしたので、どのくらい効果があるのか、正直言って予想出来ませんでした。しかし他に方法が無かったこともあり、早速サプリメントを使った治療が始まりました。

1週間後、外来を訪れた患者さんを見て、本当に驚きました。
表情が見違えるほど明るくなっていたのです。
今までは睡眠薬を飲んでも夜中に何度も目が覚めて、睡眠の質が悪かったのですがサプリメントで睡眠の質が改善され、夜はぐっすり眠れるようになり、朝もすっきり起き上がれるようになった・・・と言うではありませんか。
1週間でこれほどの変化があるとは・・・私自身、驚きました。

その後もその患者さんはサプリメントを使った治療を続け、朝きちんと起きられるようになり、午前中のだるさや日中の眠気もなくなり、昼間の活動性も向上し、やがて表情や態度には余裕すら漂わせる程にまで回復され、会社から提示された期限までに見事に復職を果たし、無事復帰することが出来ました。

同時に徐々に薬を減らしていき、最終的には薬はまったく使わずにサプリメントだけの治療に切り替えることが出来ました。その患者さんが服用しているサプリメントは月に2万円位です。これを高いと思うか安いと思うかはそれぞれの価値観だと思いますが、会社を解雇されることを回避できたことを思えば決して高くはないと、その患者さんは仰っていました。

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