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子どものうつ病・発達障害に薬を使うことに反対する理由

[2015.12.05]

子どもさんへの当院の治療方針

子どものうつ病が増えています。
かつては、怠けだとか、甘えている、と切り捨てられていた問題が、
ケアすべき病であるという認識が広まりつつあることは、望ましいことなのですが、
大事なことは、どうやって改善させるか、です。


最近では、子どもにも薬を処方する医師が増えています。
みゆきクリニックは、子どもへの治療が、薬物治療に向かっていることに、強い危機感を持っています。

みゆきクリニックでは、子どもさんには、薬を処方しない方針を取っています。
みゆきクリニックでの、子どもさんの治療方針についてご説明しましょう。

子どもたちの悲しみ

みゆきクリニックには、学校へ行けない キレやすい 朝起き上がれずにぐったりしている 
ということで連れて来られる子供さんがたくさんいらっしゃいます。

生まれつき発達に問題があり、うつ病やパニック障害になり易い子供
両親の不仲や家庭内の問題を背景にうつ病になる子供
経済的な貧困から充分なケアが受けられずにうつ病になる子供
両親の離婚をきっかけに、大切な人(父や母)を失って、うつ病になる子供
学校での友人や教師との関係で強い失望を体験し、うつ病になる子供

子どものうつ病、心の病の背景には、様々な問題が潜んでいます。
多くの場合、子どもだから、そのうち良くなるだろう、と放置されがちです。
心をくみ取って貰えないまま問題を放置された子どもは、将来大人になって、うつ病を始め、様々なメンタル面でのトラブルを抱えることになるかも知れません。

子供のうちに心のケアをしっかり行うことで、将来起こるかも知れない様々な心の問題を、
避けることが可能となります。

将来、メンタルの問題・パーソナリテイ障害やうつ病を抱えて困難な人生を送るより、
子どものうちに適切な対処をすることで、発症や重症化を防ぐことが出来ます。
その後の人生を左右するかも知れない、重大な分岐点です。
子どもの治療にはカウンセリングやプレイセラピーを行います。


子どもへの薬の処方は慎重のうえにも慎重に

必要やむを得ない場合を除いて、安易に子どもに薬を処方するべきではありません。
安易に子どもに薬を出す精神科医・心療内科医にはよくよく考えて頂きたいと思います。

大学病院を始め、子どもの治療が薬物治療中心に傾きつつあることに、みゆきクリニックでは強い危機感を感じています。
子どもへの薬の処方は、必要やむを得ない場合もありますが、
効果が期待できない場合も多く、その割に副作用も多く、慎重に判断すべきです。

「発達障害グレーゾーンかもしれないから、とりあえず、この薬飲んでみて」
と言う医師もいると聞きますが、効果が期待出来なければ、処方すべきではありません。
医師は、リスクとベネフィットをよくよく考える必要があります。

患者さんも認識を変える必要があります。
「あの先生にかかると、すぐ熱が下がる、すぐ咳がとまる、薬を出してくれる、名医だ」
と思っていませんか。

薬は、咳を止める、熱を下げる効果はありますが、咳や熱の原因には作用しません。
熱がすぐに下がったから名医だなどと勘違いしないよう、患者さんも賢くなる必要があります。

私の知っている範囲でも、処方内容に疑問を感じざるを得ない場合がたくさんあります。
目先のことに惑わされない賢さも、大切です。

 

子どものうつ&行動障害と栄養素 

癇癪をおこしやすい、怒り出したら制御できない、多動、などの行動障害の中には、
ビタミンや鉄、亜鉛の不足から起こっている場合が少なくありません。
イライラしやすい キレやすい 癇癪 いつもだるい ぐったりしている 勉強に身が入らない
夜眠れない 朝起き上がれない 等々の場合も、
ビタミンやミネラルなどの栄養素の不足が原因で起こっていることが、少なくありません。

 

栄養素の不足は発達障害を引き起こす場合がある

生まれつき発達に問題を抱えて生まれてくる先天的な発達障害の子供の数よりも、
栄養素の不足で発達障害の様な状態に陥っている子供の数の方が、数から言えば、
はるかに多いはずなのです。


発達障害ではなくミネラル不足?

無気力で朝起こしてもなかなか起きない
やっと起きてきてもソファでぐったりしている
生活態度がなってない
勉強しない 学校も休みがち そのくせ好きなことだけする

発達障害ではないのか、と心配したご両親に連れてこられた子どもたちの中に、
貯蔵鉄(フェリチン)や亜鉛などのミネラルが非常に低い子どもが増えています。

ヘム鉄や亜鉛を飲んで、数ヶ月で見違える程改善し、希望していた私立中学に無事合格した
という子もいます。

ジルドウラ・トウレットル症候群という、原因不明の子供に始まる難病があります。
治療には抗精神病薬を使いますが、残念ながら余り効果は限定的です。

ジルドウラ・トウレットル症候群の12歳の男の子の血液検査をしてみたら、
フェリチンが非常に低かったので、ヘム鉄を飲んで頂いたところ、
かなりの程度症状が軽くなったこともありました。
(注:ジルドウラ・トウレットル症候群が鉄の補充で良くなると言っているのではありません)

子どものうつ病&発達障害と栄養素不足

子供のうつ病や、発達障害・自閉症スペクトラムの中に、
このようなビタミン・ミネラルの不足が原因で、無気力になっている場合が、少なからずあります。
しかし、この事実を正しく認識している医師は、残念ながらまだ少数です。
サプリメントの服用で見違えるほど改善するのですから、もっともっと認識が広がってくれることを願っています。

ビタミンやミネラルの補充は、薬を飲むより副作用がないだけではなく、
本質的な改善につながることもありますので、早めに、みゆきクリニックにご相談下さい。

ネットでサプリエントを購入して、子どもさんに飲ませることは、お勧め出来ません。
キレート鉄やプロテインをネットで購入し飲んでいる方の中には、血液検査をしてみると、
肝障害を起こしている人もいます。

どんなサプリメントを使用するかの判断は、意外に難しいのです。
自己判断でサプリメントを購入する場合は、リスクを理解した上で、判断して下さい。

 

みゆきクリニック・塙医師の夢

次の時代に、本当に薬が必要な場合を除いて、
子どもへの、安易な薬物治療を残したくない、本気でそう考えています。

 

 

 

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