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昭和なお父さん&平成の夫

[2020.10.15]

昭和のお父さん 

都内某所でランチをしていた時のこと

隣には80代とおぼしきご夫婦がゆったりとランチを楽しまれていました。

ご主人の方が先に食べ終わりました。

 

「ご馳走様、お会計して」

ご主人はさっさと席を立ち、まだ食事の終わっていない妻を残して、出て行きました。

 

妻 「まあ、私まだ食べているのに、なんて人でしょうね」

夫 「外で待ってるから」 出入り口の方からご主人が言います。

妻 「主人は昭和一桁生まれなんですよ、もうすぐ90歳、昔の男ですわねえ」

 

昭和一桁生まれの男性は、妻に対する配慮が足りない、と言う意味なのでしょうか?

そう言いながらも、奥様は幸せそうに、ゆったりと食事を続け、少なくとも不幸には見えませんでした。

 

ご主人の方は、もしかしたら、忙しいランチ時なので、

店の回転をよくするための配慮だったのかも知れませんね。

 

妻の都合を余り考慮しないところは、昭和の男性にはあるかも知れません。

何かと批判されることの多い昭和のお父さんですが、

では、今時の夫婦はどうなのでしょうか。

 

平成の夫

別のある時、都内某所で、遅い昼を取っていた時のこと

隣に30代とおぼしきカップルが座っていました。

夫はやたらと妻を見下し、非難しています。

「だからお前はダメなんだよ」

「お前はこういうところが出来てない、アレも出来てない、だからお前は無能だ」

「お前の言うことなんか、何の値打ちもない、黙ってろ」

 

隣のテーブルなので、嫌でも話しが聞こえてきてしまいます。

その奥さんの様子を拝見していて、夫の暴言をさりげなく受け流している様子を見て、決して無能な方とは思いませんでしたが、

無能と思っているその妻を選んだのは、他でもないご自分自身であることを忘れてない?

しかし次第に話の流れから、夫の方はお前は俺が付いていてやらないとダメなんだ、

だから俺に感謝しろ、俺を敬え、と言いたいのだな、ということが分かってきました。

 

でも、妻には夫がしつこく攻撃してくる、としか聞こえていないでしょう。

俺様に感謝しろ、と攻撃されても、妻の心は離れるばかりかも知れません。

心の中で離婚を考えているかも知れません。

 

先の昭和の夫婦のタイプを、平成の夫婦に置き換えてみたら、どうでしょう。

俺様タイプの夫は、食べるのが遅い妻に対して、

「いつまで食べてんだよ、俺を待たせる気か」

と、妻の分の支払いをせずに、先に帰ってしまうかも知れません。

 

モラハラ・パワハラ夫が増えている

最近は、子育て中で仕事をしていない妻や子供に対して、

妻の気持ちを顧みないなどというレベルを超えて、

理不尽な圧をかける男性が増えている気がします。

気にいらないと、俺様の言うことが聞けないのか、だったら金は渡さない、

生活費を渡さない、出て行け、離婚だと、脅す。

そういう夫が増えていて、妻や子供を経済的に追いつめ精神的に圧迫します。

意外にも高収入の男性にも多いのです。

 

そのような夫を持つ女性からの相談が、増えています。

彼女たちは夫の収入は安定していても、幸せではありません。

 

妻が夫を追い詰める、という逆のパターンもあります。

しかし、体力的に劣る妻から夫へのDVより、

夫からの妻子へのDVの方が、より深刻化しやすいのです。

 

夫婦となったのに、経済的・精神的に配偶者や子どもを追い詰めることで、

心の中では家族を大事に思っていても、相手を責め、家族を支配し、
言うことを聞かせようとするとでしか、気持ちを表現出来ないとしたら、家族は崩壊の危機に瀕してしまうでしょう。

 

 

 

 

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