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精神分析的精神療法 と 分子整合医学 21

[2010.11.29]

みゆきクリニックに通院中の、産後うつ、育児ノイローゼの若いお母さん方から、

意を決して心療内科・精神科や小児科、産婦人科の医師に「子どもが可愛く思えない」と話したら

「子どもが可愛くないなど、とんでもない母親だ」と叱られたと言うお話を時々伺います。


母親が子どもに愛情を感じられなくなることがある、

と言うことを受け入れられない人は沢山おりますし、

子どもが可愛くない=虐待だと連想してしまうのでしょう。

そのように考える方は、医師の中にもいるということなのでしょう。


どんなに良いお母さんでも、子どもが可愛く思えないときはあるし、あって良いのですが、

問題は、とんでもない母親だと言われることを恐れて、それを表に出すことが出来なくなると、

隠そうとしてしまって、周囲の援助も受けにくくなってしまうことにあるでしょう。


子どもが可愛く思えなかったり、面倒だったり、育児が苦痛、と感じながらも、

同時に子ども位ちゃんと育てられて当たり前、と言う幻想に縛られて、

出来ない自分を認めたくないと、周囲の援助を拒んでしまうと、

問題が遷延化してしまいかねません。

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