どうやって病名をつけるのでしょう 11
[2010.11.06]
スイーツがはやり、パテイシエが人気となり、新聞や雑誌はお菓子の特集を組み・・・
今ではお菓子は身の回りに沢山あって、美味しいお菓子を
手軽に食べられるようになりました。
しかしながら、日常的に砂糖を摂取出来るようになったのは、
ここ200年程のことで、ヒトは砂糖に対しては耐性が低いのです。
近年まで、ケーキは特別なお誕生日やクリスマスに食べられる贅沢品で、
毎日のように手軽に食べられるものではありませんでした。
ケーキなどのお菓子を日常的に食べるようになったのは、
つい、最近のことなのです。
耐性の低いものを日常的に食べ続けていると、耐糖能の異常を起こしてきます。
甘いものを食べると、膵臓からインシュリンが分泌され、血糖値を下げてくれますが、
日常的に砂糖を過剰摂取していると、インシュリンの過剰分泌を招き、
その結果、血糖値が逆に低くなると言う現象を招いてしまい、
血糖値が下がると、今度は血糖値を上げようとして生体は甘いものを食べようとします。
甘いものを日常的に食べていると、この悪循環に陥りやすくなります。
30歳過ぎてからの過食症は、この耐糖能の異常から起こってきていると考えられます。