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天才フロイト

[2011.01.12]

フロイトの天才を物語るもうひとつのエピソードとして、

アメリカのクラーク大学へ講演旅行に訪れた時の、逸話が残っています。

アメリカには弟子のユングとフェレンツイが同行し、講演は5日間にわたり、ドイツ語で行われましたが、

講演の初日の朝、散歩をしながら、フェレンツイが、

「今日の講演では何をお話になるのですか」 と聞いたところ

「それが私に分かればなあ。私はいつも無意識に仕事を任せてるので、

直前まで自分が何を話すのか分からないんだ」 と語ったと言います。

そして二人は散歩をしながら、新しい着想について30分ほど話し合ったのでした。

 

 

 

 

さて、講演会が始まり・・・

先ほど散歩の途中で話し合った事柄が、あたかも何年もの間熟考され、

考えぬかれたかのように、見事に推敲され、理路整然と紡ぎだされた・・・、

と後にフェレンツイは語っています。

もちろん、フロイトは一切のメモも見ずに、6時間にわたって講演をしたのでした。

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