メニュー

双極性感情障害

双極性感情障害が増えています。

双極性感情障害Ⅰ型はあまり増えていませんが、双極性感情障害Ⅱ型と言われる、
短いサイクルで鬱状態と軽い躁状態を繰り返し、薬によるコントロールが難しいタイプの方が増えています。

双極性感情障害 Ⅰ型

文豪ゲーテも躁うつ病だったと言われていますが、ゲーテの躁状態とうつ状態は7年位の周期で症状が交替していたと言われています。

このタイプの双極性感情障害は、鬱病相と躁病相の症状がはっきりと分かれるのが特徴です。
双極性感情障害Ⅰ型 と言います。

治療には、薬を服用します。躁状態にある時には、気分調整薬を服用します。
うつ状態にある時には、SSRIやSNRI等の抗うつ薬を服用します。

しかし、双極性感情障害Ⅰ型の躁状態の時に抗うつ薬を服用し続けると、躁状態を悪化させることがあり、注意が必要です。

双極性感情障害Ⅰ型の患者さんに抗うつ薬を処方する場合には、症状をよく伺いながら、慎重に経過を見ていく必要があります。

双極性感情障害 Ⅱ型

軽い躁状態とウツ状態を短期間で繰り返す、双極性感情障害Ⅱ型が増えています。


数日~週週間、場合によっては1日の中でも病相がクルクル変わるというもので、
時には躁とウツの症状が同時に出てくるということもあり、短期間で病状が変わるので、薬での調整が非常に難しいタイプです。

双極性感情障害Ⅱ型の躁状態の時に抗うつ薬を飲み続けると、抗うつ薬による躁転が起こることがあり、
更に躁状態が悪化しますので、注意が必要です。

双極性感情障害Ⅱ型が急増している背景には、抗うつ薬の不適切な過剰投与が関係している可能性があります。

躁状態の改善薬として気分調整薬が幾つか認可されていますが、
双極性感情障害Ⅱ型には、どれも余り効果がないという印象があります。

みゆきクリニックでは双極性感情障害Ⅱ型の治療は、オーソモレキュラー療法で治療しています。

双極性感情障害の方に抗うつ効果のあるサプリメントを服用して頂くと、躁転することなく、安全に憂うつを改善させることも可能です。

双極性感情障害とは・・・

それにしても何故、このように双極性感情障害が増えたのでしょう…?

精神分析には、躁的防衛と言う考え方があります。心には様々な防衛のメカニズムがあって、
心や身体を守ろうとしていると考えるのですが、躁的防衛もそのひとつです。

躁的防衛と、躁うつ病(双極性感情障害)は、症状は似ていますが、背景にある病理は異なります。
躁的防衛という視点から現代型の双極性感情障害を理解していくことは、とても重要だと考えています。

うつ病というのはとても苦しい疾患ですので、ウツを体験された方の中には
「二度とうつ病は体験したくない」と思われる程苦しまれる方もいらっしゃいます。

この辛い憂うつに陥らないように心が防御しようとして、躁状態になっているということも考えておく必要があります。

一方、現代社会に適応するには、軽い躁状態にあるくらいの方が、むしろ適応的であるという側面も否定できないでしょう。

悲しむ、嘆くといった、人としての感情は、とても高度な精神活動です。

しかし、効率優先、経済活動重視の現代社会では、悲しみや嘆きは、意味のないネガテイブなものとして価値を奪われ、
退けられてしまい、悲しむことを回避する現代人の姿が浮かび上がってきます。

現代人は、ゆっくりと悲しみを味わうことすら出来なくなってしまったのでしょうか。

反応性低血糖による情緒不安定

双極性感情障害で増えているのは、双極性感情障害Ⅱ型です。
短期間で、気分状態、情緒状態がクルクル変わることが特徴です。薬も効きにくいです。

それは何故か・・
双極性感情障害Ⅱ型と診断されている方々の中に、かなりの割合で、高血糖を反応性低血糖を繰り返している人が混じっています。

高血糖でハイになり(これをシュガーハイと言います) その後の高血糖の後に必ずやってくる
反応性低血糖で、気分が塞ぎこむ だるい 疲れる 場合によっては暴れる パニック発作を起こす 

といったことを繰り返している方々は、双極性感情障害Ⅱ型ではなく、血糖調節障害を疑います。

詳しくは、反応性低血糖のページをご覧下さい。

血糖調節障害の方が、双極性感情障害の薬を飲んでも、改善しません。
いたずらに問題が長引くだけです。

双極性障害Ⅱ型と診断されたけれど、少しも良くなった感じがしないと言う方、みゆきクリニックにご相談下さい。

みゆきクリニックでは、その方の生活の状況、食事内容等、詳しくお聞きして、
双極性感情障害Ⅱ型なのか、血糖調節障害なのか、判断し、それに即した治療法をご提案しています。

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME