産後うつ病
- 疲れ易い
- 何をするのも億劫
- 育児が辛い
- 眠れない
- 食欲が無い
- 気力がわかない
- 涙もろい
- 怒りっぽい
- 不安で仕方が無い
- 些細なことでイライラする
- 自分の様な母親のところに生まれてきて子どもが可哀想だ
- 子どもを育てていく自信が無い
- 子どもが可愛く思えないことがある
- どうして自分だけ出来ないのだろう
- 子どもを産まなければ良かった・・・
薬は効かない場合が多い
現代型の産後うつ、産後トラブルの多くは薬が効きません。
他の心療内科で薬を出されて効果がなかったとしても、がっかりしないで下さい。
みゆきクリニックでは、薬はつかいませんが、産後鬱・産後トラブルの治療を行っています。
1日も早く、ご相談下さい。
妊娠・出産の後、お母さんは、様々な理由で、情緒が不安定になりやすくなっています。
赤ちゃんは、お母さんをはじめとして周囲の大人たちの適切な世話を受けることを当然のこととして生まれてきます。
赤ちゃんが生まれて成長していく段階で、最初の1年は、その後の人生を左右する、とても大切な時期です。
この大切な時期にお母さんが、赤ちゃんの世話を充分に出来ないと、
赤ちゃんの成長発達にも様々な影響を与えてしまいます。
自分自身の為にも、赤ちゃんの為にも、1日も早く受診し、治療を受けて下さい。
自分が悪い、駄目な母親と自分を責めないで下さい。
産後うつ病・育児ストレスは、適切に治療をすれば、改善できます。
こんなことで病院に行って、いいのかしら・・・
他の人は、うまくやれているのに、自分だけこんなで、情けない・・・
などと自分を責めずに、1日も早く、受診して下さい。
現代型の産後鬱の特徴
教科書に書かれている従来型の産後鬱は、産後数ヶ月以内に発症し、抗鬱薬がよく効いて、
比較的短期間で改善すると書かれています。
しかし、近年、教科書に書いてあるようなタイプの産後うつ病の患者さんは、減少しています。
教科書が、現実の患者さんの変化に追いついていないのです。
教科書通りの考え方や治療をする医師は多いですが、産後鬱に関して言えば、
教科書通りの治療では、治療の方向性が違ってきてしまう場合があります。
現代型の産後鬱 産後トラブルの多くは、
・産後すぐに発症するケースから、産後1-2年たってから発症するケースまで、発症の時期は様々です。
・抗うつ薬の効きにくい人が増えています。
・現代型の産後鬱、育児ストレスは、明らかな貧血タイプや、鉄不足に原因があるケースが増えています。
⇒鉄欠乏性貧血のページをご覧下さい。
血液検査は、基準値ではなく、最適値で判断
鉄不足・貧血タイプの産後トラブルが増えています。
貧血は、他の病院で「基準値」内にあると言われたとしても、基準値では正しい判断は出来ません。
基準値と最適値は違います。
基準値であっても、鉄欠乏が隠れている場合があります。
治療では最適値を目指します。
当院の産後うつ病の治療方針
現代型育児ストレスの特徴は、薬が効きにくいことです。
もしあなたが、今かかっている病院で薬をもらって飲んでいるけど、効果を感じられない
としても、むしろそれは当然のこと。
鉄欠乏タイプの産後鬱には、鉄剤の補充が必要です。
鉄の補充によりドーパミン等の合成を促進し、情緒の安定を図ります。
母乳を続けることも出来ます。
症状が中程度以上の場合
ご両親に応援を頼む、ベビーシッターを雇う、介護を依頼する等など、日常の生活を支えてくれる人を確保しましょう。
休息の為に入院が必要な場合もあります。
学会発表・論文
2021年心療内科学会誌 巻頭論文に総説として、みゆきクリニック院長:塙美由貴による
現代型育児ストレスに関する論文が掲載されました。
現代型の貧血タイプの育児ストレスにに抗うつ薬はほぼ無効であること、
改善方法、病理分類、育児ストレススクリーニングテスト
等について詳しく書きました。宜しければご参照下さい。