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育児ストレス〜子どもが可愛く思えないことのあるママ〜

赤ちゃんは、お母さんをはじめとして周囲の大人たちの適切な世話を受けることを前提として生まれてきます。

赤ちゃんが生まれて成長していく段階で、最初の1年は、心の成り立ちにとても大切な時期です。

この大切な時期に、お母さんが疲れやすかったり、イライラしやすかったりして、赤ちゃんの世話ができないと、
赤ちゃんの心や身体の発達、安定した情緒や人格の形成に、後々、様々な問題を残すも知れません。

一人で悩まないで、早めにご相談下さい。

育児ストレスって何?

育児ストレスは、大きく分けて、3つのタイプがあります。

  1. 鉄欠乏タイプ
  2. 世代間伝達タイプ
  3. 産後うつ病タイプ

特に近年、うつ病ではない、抗うつ薬の効かない、育児ストレスが急増しています。

教科書的には、産後のメンタル疾患、特に産後うつ病は、産後数ヶ月以内に始まることが多く、
休養と抗うつ薬による治療が必要、とされています。

しかし、近年、産後数ヶ月以内に発症する産後うつ病は減っています。

現代型の産後のトラブルは、急速に変化しています。
現代型の育児ストレスの変化に対し、教科書が追いついていないのです。

1. 貧血タイプの育児ストレスについて

現代型育児ストレスの中で、最も数の多いタイプです。
近年急速に増えている、現代型の育児ストレスは、貧血が関係しています。

妊娠中はお母さんの身体が鉄不足状態にあったとしても、赤ちゃんに優先的に鉄が供給されますので
お母さんの身体は更に鉄欠乏性貧血に傾きやすくなっています。

貧血タイプの育児ストレスにみられる症状
  • 疲れ易い
  • 何をするのも億劫
  • 育児が負担で仕方が無い
  • 眠れない
  • 食欲が無い
  • 気力がわかない
  • 涙もろい
  • 怒りっぽい
  • 不安で仕方が無い
  • 些細なことでイライラする
  • 自分の様な母親のところに生まれてきて子どもが可哀想だ
  • 子どもを育てていく自信が無い
  • 子どもが可愛く思えないことがある
  • どうして自分だけ出来ないのだろう
  • 子どもを産まなければ良かった・・・
鉄の補充について

鉄は危険性もある為、そのが大切になります。

無機鉄

鉄剤の多くは無機鉄です。吸収が悪く、吐き気等の副作用も高率に出現します。
また体内でフェントン反応を起こし、フリーラジカルを発生させ遺伝子を傷つける恐れがあります。
服用するなら短期間に留めましょう。

キレート鉄

キレート鉄というグリシンというアミノ酸でコーテイングされた鉄がネットなどでよく売られています。
キレート鉄を飲むと、腸管は鉄ではなくグリシンだと勘違いして、鉄を吸収し過ぎてしまいます。
鉄を吸収し過ぎると、鉄過剰を招きます。鉄過剰はとても危険で注意が必要です。
鉄を選ぶときは性質に注意して下さい。

2. 世代間伝達タイプの育児ストレス

自分自身が幼少期、好ましくない養育環境で育っている方の中に、
小さな頃は虐待の被害者だった子どもが大人になり、親となった時に、
虐待していた大人と同じ事をするようになる、あるいはそれ以上に好ましくないことをしてしまう、
虐待が世代を超えて繰り返されることがあります。

まずは、自分の問題点に気づき、根気よくカウンセリングで怒りや感情を修正する必要があります。

育児は、無意識や体験様式の中に刻み込まれた、前言語的な体験の集積を思い起こさせる作業です。
子どもを育てているうちに、すっかり忘れていた子どもの頃の記憶がよみがえることがあり、その記憶に苦しむことがあります。

  • 子どもをどう愛したら良いのか分からない
  • 自分を虐待した人と自分の子どもが重ね合わさって連想されてしまう
  • 自分の親のようにはなりたくないと思いながら、自分がされて嫌だったことを自分の子どもにしてしまう
  • しっかりしなきゃ、頑張らなきゃ、と思えば思うほど空回りしてしまう
  • 子どもが傷つくと分かっているのに、止められない
世代間伝達タイプの育児ストレスの治療

みゆきクリニックでは、カウンセリングとオーソモレキュラー療法の併用で治療しています。
オーソモレキュラー療法でイライラや情緒の安定をはかり、
カウンセリングで眠っている心の中の自分の親との関係や、感情の修正を図ります。

3. 産後うつ病タイプ

教科書に書いてあるような産後うつ病。

近年、このタイプの産後うつ病は、減ってきています。

出産後 数ヶ月以内に発症することが多く、妊娠・出産の後、お母さんの体内では
急激なホルモンの変化が起こり、情緒が不安定になりやすくなっており、
ウツになりやすくなっていると言われています。

産後うつ病タイプの治療

治療は、抗うつ薬の服用と、休養です。誰かに育児を援助してもらい、
お母さん自身は十分な休養を取って下さい。入院が必要な場合もあります。

参考リンク

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