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非定型うつ病

薬が効きにくい、治りにくい、難知性のうつ病として、「非定型うつ病」が増えています。

診断基準に従って診断すると、うつ状態にある患者さんは、「うつ病」と診断されることになります。

非定型うつ病の患者さんは、憂鬱や意欲のなさを訴えるので、うつ病と診断されることが多くいのですが、
非定型うつ病の患者さんの訴える憂うつは、うつ病に特徴的な悲哀感や抑うつなのではなく、
空虚感や無力感である場合が多く、抗うつ薬は効きにくいのです。

みゆきクリニックでは、非定型うつ病は、うつ病というより、
背景にパーソナリテイ障害があって、周囲から期待した反応が得られないと、怒りや抑うつで反応し、
空虚感に陥り易く、社会に適応することに苦しんでいらっしゃるところにあると考えています。

非定型うつ病の方の、みゆきクリニックでの治療

パーソナリテイ障害に伴う憂うつの改善に有効な薬は、残念ながらありません。

パーソナリテイ障害に伴う抑うつ状態に対して、抗うつ薬を処方されても、なかなか改善しないので
薬が効いていないのかと思われてしまい
薬を増やされてしまうことが多く、多剤併用になりがちです。

薬が効きにくい病態ですので、いくら薬を増やしても改善しないのは、むしろ当たり前で、
非定型うつ病の方がなかなか良くならないのは、このためです。

複数の薬を組み合わせて処方する、多剤併用が一般的には行われていますが、
薬の量が多い割には、効果が乏しいのが現状です。

みゆきクリニックでは、パーソナリテイ障害に伴う非定型うつ病の、キレやすさ、イライラ、無気力状態、
不安、憂鬱、自傷行為等には、医療用サプリメントを使ったオーソモレキュラー療法を行っています。

パーソナリテイ障害に伴う抑うつ、「非定型うつ病」には、
食事の改善とオーソモレキュラー療法、カウンセリングを同時に行います。


オーソモレキュラー療法で栄養素を補充することで、イライラや無気力状態を改善し、
学校や会社での適応も良くなることを目指します。

パーソナリテイ障害の方の治療の中心は精神分析的精神療法ですが、
オーソモレキュラー療法でイライラや無気力状態を軽減することで、
精神分析的精神療法を行いやすくなるというメリットがあります。

パーソナリテイの治療

非定型うつ病の方はパーソナリテイ障害を伴っている場合が多いのですが、
パーソナリテイ障害の方はキレやすく、思い通りにいかないと些細なことで激怒する一方、
無気力や不安、憂鬱に陥りやすい性質を持っており、このパーソナリテイの問題を治療する必要があります。

パーソナリテイ障害の治療には、精神分析的な精神療法・カウンセリングが有効です。
日本でカウンセリングと言うと認知行動療法が一般的ですが、
残念ながら認知行動療法では、パーソナリテイの病理の改善には余り効果が期待出来ません。

パーソナリテイ障害を治療するには、精神分析的な治療が必要となります。
精神分析的精神療法については、カウンセリングのページをご覧下さい。

オーソモレキュラー療法と精神分析的精神療法を併用する治療可能性

パーソナリテイ障害の方はイライラし易い、キレやすい、欲求不満に耐えるのが苦手、
といった傾向を持つ為に、すぐに治療を中断してしまいがちで、治療が成功しにくいという側面があります。

オーソモレキュラー療法でイライラや無気力状態を改善し、気分が安定してくると、
本来の問題であるご自身のパーソナリテイの問題と向かい合いやすくなるでしょう。

精神分析的精神療法は、ご自分の内面と向き合うと言う、とても難しい作業です。
イライラや無気力を出来る限り軽減することで、治療を続けやすくなり、治療可能性が広がります。

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