反応性低血糖
低血糖
長時間何も食べずにいた時や、甘い物を食べて数時間たった頃
- 不安・焦燥感
- 動悸
- 冷や汗
- 息苦しい
等の症状が現れることがあります。
これは低血糖発作の症状です。
甘い物を食べて、なぜ、数時間後に低血糖になるの?
甘いものを食べると、血液中の糖 = 血糖値が急激に上昇します。
身体は血糖値を常に一定に保とうとする働きがあるので、甘い物を食べると、たくさん取り込んだ糖を処理する為に、
インスリンというホルモンが分泌されます。
しかし、糖が多すぎると、インスリンが出過ぎてしまい、逆に血糖値が低くなりすぎる = 低血糖を引き起こします。
これを反応性低血糖といいます。
低血糖は身体にとって緊急性のある異常事態です。身体は生命の危機と判断してしまいます。
不安・焦燥、動悸、冷や汗などの激しい症状で、危機的な異常事態(と身体が判断してしまっている)を知らせます。
反応性低血糖発作とパニック発作
症状だけを見ると、反応性低血糖発作もパニック発作も、そっくり同じです。
しばしば低血糖発作は、パニック発作と間違えられることがあります。
長年、他院でパニック障害と診断されて、薬を飲んでいらした方で、
みゆきクリニックに転院して来られた方々の話を詳しく聞いてみると、
パニック障害ではなく、反応性低血糖だった、という方が結構いらっしゃいます。
パニック発作と反応性低血糖発作は、症状はそっくりですが、治療法はまったく異なります。
パニック発作の治療は、薬の服用やカウンセリングですが
反応性低血糖発作の治療は食事の改善です。
反応性低血糖の方が、パニック障害の薬を飲んでもあまり効果はありません。
でも、反応性低血糖を念頭において、詳しく話を聞いてパニック障害を診断をしている医師は、まだまだ少ないのです。
パニック障害の権威、と言われる医師が、講演会で、
「パニック発作は夜間にも起こる」と話されているのを聞いて、びっくりしたことがあります。
権威と呼ばれる人がこんなことを言っている様では、困りますね。
基本的に夜間にパニック発作は起こりません。夜間に起こるとしたら、反応性低血糖です。
長年薬を飲んでいるけど、ちっとも改善しない、という方、みゆきクリニックにご相談下さい。
反応性低血糖とお菓子の甘い罠
低血糖になると、身体は、何とかして血糖値を上げようとするので、甘いものが無性に食べたくなります。
甘い物を食べると一時的に高血糖になるので、今度は多すぎる糖を処理しようとインスリンが出てきて低血糖になり
低血糖になると、生命の危機なので何とか再び血糖を上げようとして、無性に甘い物を食べたくなり・・・
無限ループのように、甘いものを欲する罠にはまりこんでしまいます。
甘い物を食べると、直後は幸せですね、これシュガーハイとも呼ばれています。
でも、少し時間がたつと、だるい、イライラする、頭がボーとする、等が起こってきます。
お子さんの中には、暴れ出す子もいます。
甘い食べ物、飲み物の、甘い罠から自力で抜け出すのはなかなか難しい。
自力での改善には限界があります。
みゆきクリニックでは、管理栄養士があなたの食事習慣の改善に寄り添い、サポートします。