不定愁訴の改善法
不定愁訴って聞いたことありますか。
- 何となく身体がだるい、重い
- 疲れやすい
- 何となくやる気がでない
- 夜ぐっすり眠れない
- 朝すっきり起きれない
- 勉強や仕事に集中できない
- 家事をやるのが面倒くさい
病院で検査をしても異常がないのに、調子が出ない症状を 不定愁訴 と呼びます。
これだけ医学が進んでいるのに、不定愁訴に効果のある薬は、残念ながら、ありません。
- イライラしやすい
- 不安になりやすい
- 意欲が出ない
- 注意散漫
- 思考力の低下
等の症状の為、うつ病と混同されることがあります。
不定愁訴の多くが、栄養素のアンバランスや自律神経から来ている場合があり、
効果的な薬がないのは、むしろ当然なことなのです。
内科、婦人科、耳鼻科、心療内科等々、診療科を問わず、
多くの医療機関の外来に受診される患者さんの中のかなりの数、
この不定愁訴の患者さんが含まれています。
不定愁訴の患者さんで待合室がにぎわっていると言っても過言ではない場合すらあります。
効果的な薬がないので
「とりあえず」薬が出されます。
でも効かない。
とりあえずの薬が、効くはず、ないですよね。
漢方薬が効く場合もありますが、
すべての不定愁訴に漢方が効くわけではありません。
では、
不定愁訴が、栄養素の不足から起こっているとするなら、
栄養素を補えば良い?
そう、その通りです。
栄養素を補えば良いのです。
そして、
栄養素の問題に加えて、
食べ物が腸内環境に与える影響も、ずいぶんと明らかになってきています。
腸内細菌叢が脳や性格傾向にまで影響を与えると言うことまで分かってきて、
従来の考え方を大きく転換しないと理解できないような話の目白押しです。
今の健康保険制度では
保険診療の適応になるのは、薬が中心なので、薬物治療に偏りがちです。
薬物治療がうつ病治療の第一選択、標準治療になっています。
薬を否定しているのではありません。
薬は本当にうつ病の場合にはよく効くし、必要です。
特に、うつ病の患者さんは、うつ病と不定愁訴の問題を抱えていることが多く
この場合には、薬と栄養療法オーソモレキュラー療法の、両方が必要な場合があります。
問題なのは、うつ病ではないのに、症状だけを聞いて、安易に薬を出してしまう医師がいまだに多いことです。
患者さんがやる気が出ない、いつもだるい、と訴えると
「とりあえず」抗うつ薬を出しておくという医師が、案外多いのです。
その薬、本当に効いていますか?
ビタミンやミネラルの不足からうつ病と同じような状態になるということが
想像すらできないので、否定する医師も多いのです。
血液検査データから、その人が、どの栄養素を優先的に取るべきか判断するには
オーソモレキュラー、分子整合医学の知識が必要なので
どこの医療機関でも対応できる訳ではありませんが、
最近では対応できるクリニックも増えてきています。
しかし基本的に自費診療ですが、
栄養の力を、一人でも多くの方に体験してほしいです。