精神分析的精神療法 と 分子整合医学 10
[2010.11.15]
分子整合医学を勉強するようになってから、現代の医療の矛盾を、
今まで以上に様々な場面で感じる様になりました。
例えば、ムズムズ脚症候群には、ドーパミン・アンタゴニストという薬が
治療薬として発売されていて、それなりの効果もあります。
末梢神経炎に対する治療薬も、新しく発売になり、これも効果はありそうです。
昼間の眠気がひどい場合に、覚醒作用のある薬を処方することがありますが、依存性が強く、
これは社会問題にもなりました。
神経に作用する薬は、副作用も無視できません。
ムズムズ脚症候群も、末梢神経炎も、昼間の眠気も、
高用量のビタミンB群の服用で充分な改善が出来ない場合に、
それらの薬剤の使用を考えるべきでしょう。
安易にそのような薬剤を使用することには、どこかで道をそれてしまったと思えてしまうのです。
厚生労働省は、高濃度ビタミン・ミネラル複合剤を、保険薬として薬価収載していません。
ビタミンもミネラルも、多種類の成分が協力し合って作用し、生体を機能させています。
どれか一つを摂取すれば良いというものではなく、単独での投与ではなく複合剤として
服用する必要があり、どの種類のビタミンやミネラルが、どのくらいの量で、
どの症状に効いたのか、等と言ったデータを出しにくい為、EBMをとりにくいのです。