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思い出に残る患者さんたち

無冠の賢者 A氏(2015.08.09更新)
まだ研修医の頃、大学から派遣されて、ある地方都市郊外の海辺の精神病院に週2日、パート勤務で出向していたことがあります。 磯の香りのする、温暖な気候のその地域への出張は、ちょっとした息抜きでもあり、患… ▼続きを読む

ホバリング C子さん(2015.08.08更新)
当時40代後半だったC子さんは、重症の躁鬱病で精神病院に入院してきましたが、余りに症状が激しいので、やむを得ず、保護室へ入れることにしました。 保護室と言うのは、非常に精神症状が重くて、一般病棟に置… ▼続きを読む

高潔な大使 D氏(2015.08.07更新)
D氏は、某国の大使まで務めた、今では何かと風当たりの強い官僚のエリートでした。 官僚を定年退官した後、幾つかの企業の顧問を経て(今で言う悪評高い天下りの渡りでしょうか) 悠々自適の生活を送るはず・… ▼続きを読む

アルツハイマーのE子さんとお嫁さん(2015.08.06更新)
E子さんも明治生まれの女性でした。 某流派の茶道の先生で、その流派では相当な地位にある方でしたが、私が始めてお会いした時には既に、かなりアルツハイマーが進んでいました。 毎回、お嫁さんが一緒に診察… ▼続きを読む

誇り高き貧者 F子さん(2015.08.05更新)
F子さんもまた明治生まれの、戦争未亡人の女性でした。 若くして夫を亡くし、清掃や道路工事などの仕事をしながら、女手一つで二人の子供を育てあげ、老年期に入ってうつ病となり、主治医の内科医から紹介されて… ▼続きを読む

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