αリポ酸 2
[2011.02.04]
アルファリポ酸を使った治療を推奨しているアメリカの医師、Dr.BBから聞いたお話です。
彼がまだ医師になりたての頃、彼の勤務する病院に、食べると数日後には100%死ぬ
と言われていた毒キノコ中毒の患者さんが搬送されてきたのだそうです。
治療法は無く、彼は上級医師から毒キノコ中毒の病状の経過の説明を受け
「経過をカンファランスで報告するように」と言われました。
しかし、何か出来ることは無いかと、彼はNIHに電話をしたのだそうです。
Dr.BBはそこの責任者の医師とは面識は無かったそうですが、事情を話すと
「ウーン、今、αリポ酸の研究をしているところなんだ。試しに使ってみるかい?」
と言われ、放っておけば患者さんは数日後に確実に死ぬであろうことは分かっていましたので、
とにかくやってみよう、ということで、αリポ酸の注射を試みることにしました。
注射液を航空便で送って貰い(アメリカは広いのです) 車を空港まで飛ばして注射液を受け取り、
その足で病院に戻り、毒キノコ中毒の患者さんに注射したそうです。
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