フロイトの高弟たち
[2011.01.13]
フロイトの弟子と言えば、後継者である娘のアンナ・フロイト、
フロイト著作集をドイツ語から英語に翻訳したアーネスト・ジョーンズ、
ユング学派を創設したユング、
「恐るべき子供たち」と言われた3人の高弟フェレンツイ、ランク、ライヒ
等が有名ですが、彼らほど有名ではないけれども、
ブリルと言う人も忘れてはならない人でしょう。
フロイトは、1909年 アメリカのクラーク大学から名誉学位を授与され、
その授与式と講演の為に、アメリカを訪れています。
この時フロイトを案内したブリルもまたユダヤ人でしたが、
10代の頃、無教養で横暴な両親を捨て、祖国オーストリア・ハンガリーを出て
単身アメリカへ渡り、苦学して医師となっています。
家を出た時の所持金はたった3ドルだったと言われていますが、
言葉も不自由な異国アメリカで、何の後ろ盾もなくお金もない異邦人の若者は、
苦役して働きながら極端に切り詰めた生活を送りつつ、奨学金を受けながら自力で大学を出て、
医学部にまで進み、医師となっています。
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