手術時の栄養補給の意味
みゆきクリニックへ通院中の患者さんの中には、身体の病気で入院、手術を受けられる方もいらっしゃいます。
手術を受ける予定の病院の医師から注意されることの共通点として、
サプリを飲んでいるなら、1ヶ月前から服用を中止するように、と言われます。
生化学的な知識があれば、このような意味のない指導はしないはずなのですが・・・。
生化学は、全ての医師が医学生の頃に勉強するのですが、臨床医の殆どは生化学が苦手な人が多いのです。
生化学と臨床は、すっかり乖離してしまっています。これは大問題なのですが・・・。
残念ながら、知らないことを、人は反射的に否定する傾向があります。
知らないことを質問されて、
「それについては知識がないので答えられません」 と言える人はかなり大人です。
大人じゃない大人は
「(とりあえず)やめておいて下さい」 と答えてしまいます。
手術という、身体に大きな侵襲、ダメージのある時は、
細胞の修復を図るのに、身体は通常よりたくさん栄養素を必要としています。
だからサプリメントは、やめるのではなく、増やす必要があります。
しかし、薬との飲み合わせの関係で、中にはしばらくお休みした方が良いサプリメントもあります。
サプリメントが薬の効果を減弱したり、強めたりすることもあるので。
そこはサプリメントを処方している医師に、相談して下さい。
自己判断はダメです。
サプリメントの生化学的な作用機序を知らない医師に相談するのも、意味がないでしょう。
「服用をやめて下さい」と言われるだけなので。
みゆきクリニックに通院している患者さん達は、
入院した先の病院で 「サプリメントを飲んでいる」 と答えると
なんて馬鹿なやつだ、と言わんばかりの反応をされ、ハナで笑われるそうです。
サプリメントなんて効くわけがない、という思い込みが大半の医療者にあるからです。
しかし、サプリメントを飲んでいる患者さん達は、細胞の修復が良いので
手術を受けた後、回復がとても早く、驚かれるそうです。
人の身体は、アミノ酸 ビタミン ミネラル 糖質 脂質から成り立っています。
サプリメントを使った栄養療法は、ストレス下や、手術で細胞が壊れた時に、
これらの栄養素を積極的に摂取して、自分で修復する力を促進しましょう、というとてもシンプルな考えに基づいています。
(生化学の理論はとても複雑でシンプルではありませんが・・・・)
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