鬱の時の食事
気分が塞いでいる時こそ、肉を食べよう
鬱状態にある人は、仕事や学校にに行けないだけではなく、家事も出来なくなります。
料理が出来ないので、菓子パン・カップ麺・コンビニ弁当等を食べることが多くなります。
これでは、必要な栄養素の足りない、糖質だけの食事です。
糖の代謝にビタミンB群、特にビタミンB1が消費されますので、
ビタミンB不足による憂うつ、気分の低下に拍車がかかり、鬱が悪化します。
鬱の時こそ、本当は、肉 魚 野菜 が必要です。
みゆきクリニックでは、料理が出来ない患者さんには、缶詰の使用を勧めています。
買い置きができて、調理の手間がないので便利です。缶詰を開けて、そのまま食べるだけです。
料理が出来ない時は、どうやって、肉・魚・卵といったタンパク質を食べるか、工夫したいですね。
缶詰は、震災が起こった時にも役に立ちますので、安い時にたくさん買って、備蓄しておくことをお勧めします。
気分を安定させるために必要な神経伝達物質は、口から食べたタンパク質を材料に、体内で合成されます。
神経伝達物質の合成には、タンパク質、ビタミンやミネラルが必要です。
経済的に余裕のある方には、メイドサービスを勧めています。
家事のプロが自宅に来て、3時間で10品以上のおかずを作っていってくれます。
メイドを紹介するサイトがあるので、利用してみて下さい。
しかし、よくよく患者さんの話を聞いてみると
メイドサービスは利用しても、作って貰った料理を食べない人が意外に多いことが分かりました。
さらに患者さんの話を聞いてみると、メイドさんが作って、タッパに詰めておいてくれた料理を、
冷蔵庫から出して、食べる分だけ取り分けて、電子レンジで暖める、ということが出来ない方もいました。
そういう場合は、メイドさんに、1回に食べる量だけ、小さめのタッパに詰めておくようにして貰います。
患者さんの話は、よくよく聞いてみないと、お一人おひとりに合った指導が出来ません。
最近では、総菜を宅配してくれる業者さんも増えてきました。
そういったものを活用するのも良いですね。
無理をしないこと、自力で頑張らないこと、大切です。
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