フロイトが深夜鼻歌を・・・?
[2011.01.19]
フロイトは音楽を好まなかったと言われていると書きましたが、
フロイトの私信には、モーツアルトの魔笛のアリアのフレーズが引用されていたりしていて
そういう箇所を見つけると、何だか嬉しくなります。
フロイトの論文にはシェークスピアやゲーテ、古代ギリシャの詩等からの引用も多く、
時々いきなり「メフィストフェレスならこう言うだろう」等という表現が出てくるので、
古典はもちろん、ファウストを読んだことのない人には意味が分らず、
フロイトは益々とっつきにくいと感じられるかも知れません。
でも気楽な私信になると、嫌いなはずのオペラからの引用も時々見られます。
フロイト先生は、深夜一人原稿を書きながら、「パッパパパパパパゲーノ・・・」
等と口ずさんだのかしら・・・、等と想像してみると、嬉しくなります。
(フロイトが鼻歌を歌ったと言う記録はどこにもありませんので、念のため・・・。)
それにしても、フロイトは日常生活から弟子や友人との間に交わした私信まで、
全てが研究されつくしています。
歴史的に有名になると、こういうことまで暴かれてしまうのか・・・とちょっと気の毒に思う位です。
-----