産後のストレス 精神分析的精神療法 と 分子整合医学 17
出産後間もない女性の自殺のニュースを見ると、本当に心が痛みます。
自殺にまで至った御本人の苦しみ、残された御家族の悲しみや、赤ちゃんのこれからを考えると、
本当に残念でなりません。
出産後はホルモンの急激な変化などから不調を起こしやすいと考えられており、
産後うつ病になりやすい時期でもあると言われています。
それにしても、産後、何のトラブルもない人もいれば、自殺に至るまで思い詰める人もいて、
この違いはどこから来るのでしょう?
元来、完璧主義の人は、育児ノイローゼになりやすいと言われて来ましたが、
オーソモレキュラー療法・分子整合医学の考え方を応用すると、
出産後のホルモンバランスの急激な変化や完璧主義的な性格傾向だけではなく、
出産後の栄養状態にも目を向ける必要があります。
妊娠中は、赤ちゃんに栄養を与えなければならないので、
お母さんの身体は、通常の何倍も、蛋白質やビタミンや脂肪酸、鉄を必要としています。
授乳中もやはり通常以上の栄養素を必要とします。
そしてこの栄養素の必要量は、非常に個人差が大きいのです。
どれだけ食べても、食べ物からだけでは十分な栄養素を賄うことは難しいのです。
積極的に栄養素の補充を行うことで、産後の不調はかなり改善出来ます。
授乳中だと薬が飲めないこともあり、精神科への受診を迷われている若いお母さんたちもいらっしゃることでしょう。
栄養素の補充で驚くほどの改善が期待できますので、育児が辛い、授乳が負担と思っているお母さんは、
早めにみゆきクリニックにご相談下さい。