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子どもの感情 精神分析的精神療法と分子整合医学 16

[2024.10.26]

 

子どもはまだ感情が未分化で、感情を爆発させている時に、

 

何に怒っているのか

あるいは悲しいのか、

単に空腹なのか、

 

分らずに騒いでいることも多く、

 

共感性の高い大人は

「ああ、今、傷ついているんだな」 と受け取って、

 

「今、失敗しちゃって、悔しいんだね」

「今、悲しい気持ちなんだね」 

 

と、言葉で返してあげられると、

 

激情に圧倒されていた子どもにとっては、
感情を受け止めてもらえる体験が何十回も何百回も繰り返されることで、

 

やがて子どもは、何なのか訳の分らない激情としてではなく、

「ああそうか、自分は悲しかったんだ」 と、


悲しみなら悲しみの感情として、
悔しさなら悔しさとして、

悲しみや悔しさとして体験出来るようになっていくでしょう。

 

あるいは、自分は空腹になると機嫌が悪くなると、気がつくかも知れません。

 

成人した大人が日常的に体験している情緒や感情の適応的な成り立ちには、
子どもの頃の、周囲の大人たちの態度や受け取り方に、大きく依存しています。

 

自分と思っている自己とは、両親を始め、周囲の人たちの態度や振る舞いを取り入れた表象の集合なのです。

 

適切に情緒を拾い集めて育てられた子供は、安定した情緒を持った大人として成人します。

 

否定され、批判され、あるいは無視されて育った人は、生きていくことに困難を抱えている場合があるでしょうから、
精神分析的なカウンセリングが役に立てると思います。

 

品川心療内科みゆきクリニック | 品川駅近くの心療内科・精神科 うつ病 不眠症 女性医師による治療

 

 

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