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発達障害・自閉スペクトラム症かGiftedか

[2024.11.01]

みゆきクリニックには、発達障害、自閉スペクトラム症と診断されたお子さんたちが通院されています。

癇癪もちで、乱暴者で、こだわりが強く、いつも怒られてばかり、という困った子達です。

子どもの暴力行為が増えており、
心の専門家は(私もその一人ですが)心の叫びだと言っていますが、それはそれで正しいのですが、

実は背景に食事の問題が潜んでいることを心の専門家がどれだけ認識しているでしょうか。

心の問題だけではないのです。

心の問題を論じる前に、身体の問題、生化学の問題をまず改善すべきです。

そこを診ずに、心の問題だけを論じてしまうと、うまくいきません。
子ども自身や、親をかえって追い詰めてしまいかねません。

問題を起こす子供たちのほとんどが、ひどい偏食で、決まったものしか食べません。
菓子パン チョコレート プリン グミ スパゲテイ うどん 白米  


これを毎日繰り返し食べていて、
それ以外のものを与えても口から出してしまいます。


母親は食べないよりマシと、子どもが食べられるものを与えるようになり
食べられるものがどんどん偏っていってしまいます。


癇癪を起こすと、菓子を食べると落ち着くので、癇癪の度にお菓子を与えられます。

実はこれが大問題。
甘い物を食べ過ぎると、反応性低血糖を起こし、癇癪を起こしやすくしてしまいます。

反応性低血糖を起こすと、また甘い物を食べたくなります。

さらに子どもは、癇癪起こせば、大好きなお菓子が貰えると、学習してしまいます。

二重に悪循環が起こりやすくなるのです。

 

たいていの子は、貯蔵鉄や亜鉛などのミネラルも低く、これも癇癪を起こしやすくしています。

診察室で、子どもに分かる言葉で反応性低血糖を説明すると、
多くの子どもは、大人以上に、甘い物を我慢するようになります。

お菓子を我慢し、食事の改善に積極的に取り組んでいくうちに、
消化機能が改善し、
次第に、嫌いだった肉や野菜も食べられるようになる場合が少なくありません。


食事の改善を頑張って、ヘム鉄や亜鉛をサプリメントで補充した子どもは
数ヶ月で、ほとんど癇癪を起こさなくなる場合があります。

彼らは、幼いながら、英語を自然に覚えたり、
高度な数学の問題を解いたりする子もいます。


うまく才能を伸ばすことが出来れば、素晴らしい大人に成長するでしょう。

こういう子供たちを、問題児扱いしたり、薬を飲ませてボーとさせることが、
どれほど勿体なく、罪なことか、大人たちは真剣に考えなければなりません。


現実には、日本の教育現場では、「他の子と違う扱いにくい子」 なのです。

才能を伸ばしていってほしいですが、
彼らが同調圧力の強い日本の小学校、中学校で、適応するのにとても苦労するのは、
本当に勿体ないことです。

頑張れ、応援しているよ。

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