E子さん 2
[2011.02.24]
普段のE子さんの様子を聞くと、日常生活にも支障があるほどアルツハイマーが進んでいるにも関わらず、
お茶の指導の時になると、きちんと着物を着て、背筋をピシッと伸ばし、
別人のようにしっかりとした態度で指導をしている、とのことでした。
長年修養を積んできたことは、改めて考えなくてもその所作や動作を身体が覚えていて
自動的に出来るのかもしれない・・・と判断して、
お茶会はキャンセルしなくても良いだろうとお伝えしました。
但し、お嫁さんが傍に付き添って、誰かと会話をする様な状況になったら、
E子さんは一切受け答えをせず、全てお嫁さんが答えるようにと、お伝えしました。
そうは言ったものの、その流派にとって最も大切なお茶会がE子さんのせいで台無しになったら・・
と思うと、心配でたまらず、お茶会の様子を見に行きたいくらいでした。