オーソモレキュラー療法&エビデンス
オーソモレキュラー療法
2008年にオーソモレキュラー療法と出会ってからは、薬を少し使いながら、
精神力動的なカウンセリングにオーソモレキュラー療法を平行して行うようにしたところ、
これらの治療を受けた患者さんたちが見違えるほど良くなり、
その治療効果の高さに、やってみて、私自身がとても驚きました。
今まで私がやっていたことは何だったんだ!
とさえ、思いました。
オーソモレキュラー療法は幅広い効果が期待出来ます
オーソモレキュラー療法は鬱や不安等の精神疾患に効果があるだけではなく、
癌や認知症・感染症の予防にも効果があります。
細胞のバランスを整える治療ですので、言わば、どんな問題にも対応が期待出来るのです。
エビデンスって何?
サプリメントは健康保険が使えません。
これには様々な理由が考えられますが、保険適応するためには、二重盲検法等で有効性を証明し、
エビデンスを明確にする必要がありますが、これには相当な費用がかかります。
製薬メーカーは新薬を開発した際に、臨床試験やエビデンス取得に潤沢な費用をかけることが出来ます。
新薬開発に伴う費用や、エビデンスの取得にかなりの費用をかけても、特許を取得出来れば、充分に利益を出せるからです。
サプリメントは栄養素ですので、エビデンスが証明されても特許が取れません。
サプリメントの有効性を証明するのに、莫大な費用をかけてエビデンスを集積しても、特許が取れなければ費用を回収することが出来ず、費用倒れになってしまうのです。
エビデンスが明らかでなければ健康保険の適応になりませんので、
サプリメント治療が健康保険の適応になりる可能性は低いのです。
エビデンスがないので、医師の中にも、オーソモレキュラー療法を
「信用出来ない」「ガセだ」と切り捨ててしまう人もいます。
保険が使えない = エビデンスがない =信用出来ないと切り捨ててしまうと
大切なことを見逃してしまう、ソンをするのはその人自身、ということになります。
しかし、
エビデンスは無いけれど、効果があるとするデータは集積されています。
エビデンスとデータ、どう違うのかって?
例えば、あなたが何者であるか、証明しようとします。
あなたの御両親や親類縁者やあなたのDNAを調べ、家系を調べ、
間違いなく○○家の人である動かぬ証拠をそろえることをエビデンスとするなら
ああ、あの子は○○家の人だよ
と言う人が100人いたら、まあ信用して良いだろう、というのがデータです。
エビデンスは費用がかかります。
しかしエビデンスは、51パーセント確かであれば、OKとします。
逆に言えば、49%に効かなくてもOKなのです。
また、どう証拠を集めるか、という手法によって、結果も左右されます。
エビデンス信仰にも、落とし穴はあります。
データは、ごまかしやすいので、嘘をつく人がいたら、信頼性は揺らぎます。
臨床家に必要なのは、エビデンスもデータも尊重しつつ
充分に学んだ上で、コレだ、と信じることを実践する、でしょうか。