オーソモレキュラー療法・分子整合医学の隆盛と問題点
1984年 金子雅敏氏により日本に導入されたオーソモレキュラー療法・分子整合医学は、
当初、医師たちからは全く相手にされず、むしろ酷く批判されたと言いますが
40年の時を経て、医師の間にも徐々に広がりつつあります。
開業するにあたり栄養療法を学びたい、と言う医師が増えてきており
自費診療を行うことの難しい大学病院が導入したり、隔世の観があります。
40年の時を経て、金子雅敏氏の努力が実を結びつつあることは素晴らしいことなのですが
みゆきクリニックに来院された患者さんたちの話を聞いていると、悪い意味で驚かされることも増えてきています。
「栄養療法をやっている」とホームページに記載してあるクリニックを受診したところ
「血液検査の結果、全て基準値内にあるので、あなたに栄養欠損はありません」
と言われたという患者さんがいらっしゃいました。
このような医師の発言は、オーソモレキュラー療法・分子整合医学を全く理解していない証拠です。
あるいは
「栄養療法をやっている」とホームページに記載してあるクリニックを受診して、栄養解析を実施してくれたのは良いのですが
「当院では対応できません」と言われてしまった患者さんもいました。
仕方なくネットで検索して数か所の栄養療法を掲げているクリニックに電話をかけたけれど、」やはり「当院では対応できない」と言われ続け、
栄養療法は標榜科目を問わないはずなのですが、何軒も断られたそうです。
皆さん、探して探して、やっとの思いでみゆきクリニックにたどり着いた、という患者さんたちです。
栄養療法をやっていると表記しているクリニックですら、こんな状態です。
以前、心療内科のトレーニングを全く受けていない医師が開業するにあたり、
「心療内科」を標榜すると、患者さんを集めやすいと言うことで
内科や小児科、婦人科等と合わせて「心療内科」を標榜するクリニックがありましたが、
いま、それが「栄養療法」になっているのでしょうか・・・。(個人の感想ですが・・・)
勿論、しっかり勉強して標榜されている先生もたくさんいらっしゃいます。
でも、患者さんからしたら、見分けがつかないですね。
オーソモレキュラー療法・分子整合医学には限りない可能性があります。
正しく広がることを心から願っています。