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街でみかけた発達障害 フランス編

[2012.01.14]

フランスの片田舎を車で移動中、昼食の為にドライブインの様なレストランへ

立ち寄った時のこと…



料理の質と言えば、日本のファミレスの様な感じです。

特別美味しくはないけど、まずくもない・・・。



若い女性がサービスを担当していました。その店の娘さんなのかも知れません…。


彼女は、料理を運ぼうとして皿をひっくり返し、

瓶の栓を開けようとして瓶をテーブルになぎ倒し、

灰皿を下げようとして灰皿をひっくり返し、

客の頭の上で水をこぼし・・・


彼女が動く度に何かしら仕出かす有様で、サービス業として信じられない

失敗の連続です。




明らかに彼女はADHDでした。

余りに次々トラブルを起こすので、次は何をするかと彼女の行動をじっと見詰めて

しまいましたが、彼女が近くを通る時には、瓶や灰皿が降ってこないよう、

こちらが身体をよけて、トラブルに巻き込まれない様、防ぐようにしていました。




フランスでは、優れたサービススタッフは社会的にも高く評価されており、

収入も時にシェフをしのぐ場合さえあります。


優れたサービスとは、究極には客に気を使わせないことで、

意外に思われるかも知れませんが、格式の高いレストランやホテルほど、

サービスは親しみやすく、アットホームで、客を見下した様なことを言ったり、

威張った態度で客に無用な緊張を強いるようなことはしません。

勿論、日本人やアジア人種を見下すような態度を取ることも決してありません。




しかし格式の高くない一般的なレストランでは、優れたサービススタッフがいる

ことは少なく、スタッフが威張っていたり、日本人を見下した態度を取ることも

珍しくはなく、高い人件費が料金に含まれることも無い代わりに、

親しみやすい快適なサービスを受けることも出来ません。




日本では居酒屋やファミリーレストランでも一定のサービスを受けることが出来ますが

日本以外の国で快適なサービスを受けようとすると、とても高くつくのです。




高級レストランや高級ホテルで客として相応のお金を支払っている場合を除いて、

それ以外の場所や状況でフランス人と関わろうとするなら、

至るところで意地悪に遭遇することを覚悟しなければなりません。


日本人ほど、周囲の空気を読んだり、他者への配慮を優先しないので、

悪気はないのですが、日本人から見るととても意地悪に見えてしまいます。




一流ブランドショップですら、店員は客に渡す商品を間違えたり、

お釣りを間違えたりする(これは意図的にする場合もありますが)のは

決して珍しいことではありません。




人々も、快適なサービスを受けることは、とても高額であることを知っているので、

愛想のないサービスであっても、そんなものだと受け入れている様に思えます。


そういう文化なので、発達障害の人も、その障害が日本ほど目立たない、

ということは言える様に思います。




習慣の違い、文化の違いなので、どちらが良い等と優劣を付けることは出来ませんが

少なくとも発達障害の人にとっては、フランスの方が住みやすいかも知れません。




























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